【3月23日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するウィリアムズ(Williams)は22日、今季第3戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2024)のフリー走行でアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)が高速クラッシュを喫してシャシーを損壊させたため、今週末のレースは同選手が同僚のローガン・サージェント(Logan Sargeant)のマシンを使用する1台体制で臨むことになった。

 豪メルボルンのアルバートパーク(Albert Park)で行われたフリー走行1回目のセッション終盤で、アルボンは縁石に乗り上げてフェンスに衝突した後、反対側の壁に跳ね返った。同選手は無傷だったものの、シャシーの損傷は激しくマシンのスペアもなかったため、2回目のフリー走行には臨めなかった。

 ウィリアムズのジェームス・ボウルズ(James Vowles)代表は、24日に行われる決勝レースではアルボンの方がチームの今季初ポイントを獲得できる可能性が高いため、サージェントを欠場させる判断を下したと説明。「自分が犯してもいないミスの損害をローガンが被るべきではないが、中盤争いがこれまで以上に厳しい中で毎レースが重要になる」とし、「従って、今週末にポイントを獲得できる最大の可能性を元に決断した」と述べた。

 昨季ウィリアムズが獲得した28ポイントのうち27ポイントを稼いだアルボンは、この状況に腹立たしい思いを感じているといい、「ローガンは常にプロフェッショナルに徹していて、初日からチームプレーヤーだが、彼にとってこれは簡単には受け入れられないものだろう」と気遣いつつ、「それでも、自分はこの状況にくよくよしている場合じゃない。今の自分の仕事は、今週末の可能性を最大限にすることだ」と語った。(c)AFP