【3月21日 東方新報】中国海洋石油集団(CNOOC)3月18日の発表によると、中国最大の海洋石油基地である渤海油田で、このほど埋蔵量が約1億400万トンの大規模な油田が発見された。

 この油田は「秦皇島(Qinhuangdao)27-3」と称され、中国北部の天津市(Tianjin)の西200キロにあり、深さ1570メートルの位置に厚さ48メートル90センチの油層がある。

 測定の結果1日あたり約110トンの原油が生産できると判明している。

 CNOOC天津支店は「通常の採掘ペースであれば、2000万トン近い原油を生産する可能性があり、これは人口100万人の都市が10年以上にわたって毎日必要とする輸送を賄うのに十分な量だ。また精製可能なアスファルト量は、4車線の高速道路を10万キロメートル以上建設するのに使用できる」と説明する。

 この油田は、2019年以降、渤海で発見された6番目の1億トン級油田で、この10年間で初めて渤海の中部と北部で発見された油田だという。

 CNOOCは「この油田は複雑な構造地域の横ずれ断層帯から発見されたもので、既存の探査方法を変更したことの成功例だ。横ずれ断層帯における石油・ガス発見の可能性が広がり、中国のエネルギー供給の確保、北京・天津・河北(Hebei)地区の発展にとって大きな発見だった」と、その意義を強調している。(c)東方新報/AFPBB News