【1月23日 東方新報】中国・四川省(Sichuan)雅江県(Yajiang)で、埋蔵量100万トン近いリチウム鉱石が発見された。これを受け、自然資源部の王広華(Wang Guanghua)部長は17日、「この鉱石発見は、中国のリチウム発見における大きなブレークスルーの役割を果たした」と称賛した。

「21世紀のグリーン・エネルギー金属」として知られるリチウムは、カーボンニュートラルに重要な役割を果たす。電気自動車、リチウムイオン電池、太陽電池は、中国の新たな主要輸出製品であり、リチウムはこれらの生産に欠かせない金属だ。

 税関総署のデータによると、三つの製品の合計輸出額は、昨年初めて1兆元(約20兆5900億円)を突破した。

 リシア輝石とリチウム雲母はどちらもリチウムが採取可能な鉱石で、その鉱床は中国ではよく見られる。

 また塩湖の湖水や底泥の中にもリチウムは多く溶け込んでいる。中国には1500以上の塩湖があり、将来のリチウム採掘事業にとって大きな可能性が秘められている。

 今後の調査によって、中国のリチウム埋蔵量は増加する余地が十分にあると言える。(c)東方新報/AFPBB News