【3月21日 CGTN Japanese】中国東部の浙江省杭州市公安局余杭区支局はこのほど、詐欺師が将校と偽り、恋愛や結婚を装った詐欺事件を発表しました。被害者の14歳の息子が詐欺だと気づいた後、すみやかに警察へ通報し、母親をこの恋愛詐欺から救ったとのことです。

 余杭良渚新城派出所は9日午後、男の子から電話を受けました。男の子は、母親の羅さんが通信詐欺に遭ったようで、見知らぬ男から投資を勧められたと通報しました。

 警察が調べたところ、羅さんはシングルマザーで、未成年の息子を独りで育てています。ネット上で現役将校と名乗る男と知り合い、ネット上でのやり取りをしばらく続け、徐々に信頼関係が出来上がりました。男は恋愛や結婚を装って頻繁に愛の意を伝え、その甘い言葉と偽りの約束の攻勢で羅さんは次第に詐欺に陥り、男からのさまざまな要求に高額の金銭を支払うようになりました。

 一方、羅さんの14歳の息子は日常生活での観察から、母親とこの「将校」のやり取りが異常に頻繁な上、金銭にかかわるやり取りも多いことに気づきました。ネット情報の知識から、母親が詐欺に遭ったのではないかと疑い、こっそりと証拠を集め、母親がだまされたと確認できた後、すぐ警察に通報しました。

 通報を受けた余杭区支局は、直ちに調査を始め、この手法は典型的な恋愛を装ったネット詐欺であると断定しました。これは詐欺師が巧みに設計したシナリオと虚偽の身分で被害者を誘惑し、大量の金銭をだまし取る方法です。幸いなことに、機敏な羅さんの息子さんは詐欺師のわなを見破って警察に通報し、最終的には警察に協力して母親を危険から救いました。

 警察は羅さんに「今回は息子さんのおかげだ。そうでなければ大きな損失になったよ!」と話しました。事件解決後、余杭公安支局反詐欺センターは、今回の詐欺取り締まりで活躍した羅さんの息子を表彰した上で、家庭を訪問して栄誉証明書を授与しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News