【3月19日 CGTN Japanese】 先日、中国中部の河南省洛陽市から南部の広東省深セン市に向かって走行していたK535列車の客車デッキ部分で、男性乗客が突然に意識を失いました。車掌は知らせを受けると、ただちに車内放送で医師がいないかを尋ね、乗客の状況を確認しつつ救助活動を手配しました。

 倒れた乗客には意識がなく、周囲の乗客に尋ねたところ、同行者もいないうようだと分かりました。また、倒れた乗客は医薬品を携帯しておらず、さらに危険な状況にいつ陥ってもおかしくない状況でした。また、列車が次の駅に到着するまでは1時間もかかる見込みでした。

 この時、車内放送を聞きすぐに行動を起こした湖南省耒陽市の婦女保健院に勤務する謝幼姣医師が現場に到着しました。謝医師は意識のない男性を見て、すぐに心肺蘇生術を施しはじめました。同じ列車に乗務していた鉄道警察官も救命に協力しました。2人のうち1人が胸部圧迫を施し、1人は人工呼吸を行うという連携による救命処置でした。処置を約20分間続けると男性は目を開けて手足を動かすようになり、意識も徐々に戻ってくるなど快方に向かいました。

 K535列車が湖南省郴州駅に到着すると、患者は速やかに病院に運ばれ、さらに治療を受けました。応急処置が適時に行われたことで、男性は現在までに危険を脱したとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News