【3月18日 AFP】17日に行われたサッカートルコ1部リーグのトラブゾンスポル(Trabzonspor)対フェネルバフチェ(Fenerbahce)の試合で、終了後ピッチに乱入したトラブゾンスポルのサポーターとフェネルバフチェの選手が衝突する騒動があった。

 騒動が起こったのはフェネルバフチェが3-2で勝利した試合後で、ホームのトラブゾンスポルのサポーターが大量にピッチへ侵入。映像では、サポーターの一人が勝利を喜ぶフェネルバフチェの選手に駆け寄り、選手数人もその人物に近づいて殴ろうとしているように見える。その後、他のサポーターもピッチへなだれ込んだ。

 映像では、フェネルバフチェのベルギー代表ミシ・バチュアイー(Michy Batshuayi)やナイジェリア代表ブライト・オサイサミュエル(Bright Osayi-Samuel)がサポーターを殴ったり蹴ったりしている場面も映された。SNSでは、コーナーフラッグを使ってフェネルバフチェの選手を襲おうとするサポーターや、フェネルバフチェのGKが顔を殴られている映像も出回っている。

 これを受け、トルコのアリ・イェルリカヤ(Ali Yerlikaya)内相は捜査を開始したことを発表。トルコサッカー連盟(TFF)も「受け入れがたい」ことだと非難した。

 トルコサッカーでは今季、他にも暴力事件が起こっており、昨年12月には1部アンカラグジュ(MKE Ankaragucu)の当時の会長らが主審を襲い、リーグ戦が1週間中断した。

 フェネルバフチェは近年、トラブゾンスポルのホームで暴力沙汰に見舞われることが多く、2016年には副審がトラブゾンスポルのサポーターに襲撃されて試合が没収になったり、15年には別チームとの試合を終えたフェネルバフチェのチームバスがトラブゾン(Trabzon)で銃撃され、運転手が大けがをしたりする出来事があった。判定に怒ったトラブゾンスポルの会長が、審判団をスタジアムに閉じ込める騒ぎもあった。(c)AFP