【3月17日 AFP】(更新)テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)は16日、男子シングルス準決勝が行われ、大会連覇を狙う第2シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は1-6、6-3、6-2で第3シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を下し、決勝に進出した。

 シナーは全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)を制すなど今季開幕から16戦無敗だったが、昨シーズンから続いていた連勝は19でストップした。

 勝利したアルカラスは次週発表の世界ランキングで2位を維持することが確定した。決勝では第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)と第17シードのトミー・ポール(Tommy Paul、米国)の試合の勝者と対戦し、勝てば2014〜16年に3連覇したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)以来の連覇達成となる。

 雨の影響で序盤に約3時間の中断があった一戦は、再開直後から勢いに乗ったシナーが4ゲーム連取で第1セットを獲得した。第2セットに入ると、アルカラスはリターンのポジションを下げて時間をつくるなど戦術を変え、反撃を開始。シナーのサービスゲームを破って3-1とすると、ブレークピンチもしのいで第2セットを取り返した。

 最終第3セットはシナーのフォアハンドの乱れからアルカラスが先にブレークに成功。ブレークポイントでボールに飛びついたシナーは腕を気にするそぶりを見せると、そこから突然失速して5ゲーム連続で落とし、最後はアルカラスがフォアハンドのウイナーで勝利を決めた。

 アルカラスは逆転勝ちについて「メンタルを強く保った。信じられないようなプレーをしている相手に1セットダウンとなる中で、自分がやれたことに非常に満足している」と話し、途中で戦法を変えたことが奏功したと明かした。シナーとの対戦については「いつも特別」と述べ、「ヤニックに勝ち、決勝でまた戦えることができて本当にうれしい」と喜んだ。(c)AFP/Rebecca BRYAN