【3月12日 AFP】ベルギー・ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で11日、スウェーデンの新規加盟を祝う式典が行われた。イエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は同国の加盟について、ウクライナ侵攻によりNATOの弱体化を図ろうとしたロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の戦略が「失敗」したことを示していると強調した。

 NATO本部では、32番目の加盟国となったスウェーデンの国旗が掲げられた。

 それに先立ち、同国のウルフ・クリステション(Ulf Kristersson)首相と共同記者会見に臨んだストルテンベルグ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けてスウェーデン、フィンランド両国がNATOの防衛の傘の下に加わっただけではなく、「ウクライナもかつてないほどNATO加盟に近づいている」と主張。

「プーチン大統領が2年前に(ウクライナへの)全面侵攻を開始した時は、NATOの弱体化と近隣諸国への影響力強化を企図していた。主権国家としてのウクライナの破壊を目指したが、そのもくろみは失敗した」と指摘。「NATOは拡大し、より強力になった」と述べた。(c)AFP/ Marc BURLEIGH and Olivier BAUBE