【3月6日 AFP】11月の米大統領選に向けた候補者指名争いは5日、予備選などが集中する「スーパーチューズデー(Super Tuesday)」を迎え、圧倒的な強さを見せた共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領は「素晴らしい夜」だと勝利宣言した。この結果を受け、トランプ氏とジョー・バイデン(Joe Biden)大統領との2度目の一騎打ちがほぼ確実となった。

 ニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)元国連(UN)大使は、リベラル層が多い北東部のバーモント州で辛勝したものの、トランプ氏は、大票田のテキサス州をはじめ、保守的な南部州、リベラルな激戦地バージニア州などで軒並み勝利した。

 トランプ氏はフロリダ州にある自身の邸宅「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」で、歓声を上げる支持者を前に「素晴らしい夜、素晴らしい一日だ」「スーパーチューズデーと呼ばれるだけの理由はある」と喜びを語った。

 トランプ氏は、米史上初めて2度の弾劾裁判を受けていずれも無罪となった。今も91の罪に問われているが、地方の白人労働者階級から根強い支持を受け、指名獲得に向けて王手をかけている。

 ヘイリー氏は都市部周辺の富裕層や大卒者からの支持を集めているものの、指名に必要な獲得代議員数でトランプ氏に遠く及ばない。

 民主党の予備選は、バイデン氏の有力対立候補がおらず、形式的なものとなった。(c)AFP/Frankie Taggart with Gerard Martinez in Palm Beach, Florida