【2月23日 AFP】イタリアの裁判所は22日、眠った状態で妻の首を絞めようとした60代男に対し、睡眠障害を患っていたがゆえの行動だったとして無罪判決を下した。

 事件が起こったのは、北部ロンバルディア(Lombardy)州ブレシア(Brescia)県ブラオネ(Braone)村。

 2021年1月、眠っているにもかかわらず首を絞めようと襲ってくる夫を止めるために、妻はかみついて目覚めさせた。

 裁判で夫は繰り返し、首を絞めるつもりはなく「完全に寝ていた」と主張。妻と息子を襲っている強盗と闘っているつもりだったと語った。

 夫は自分のしていたことに気づくと、アパートの3階にある自宅の窓から身を投げ、重傷を負った。夫婦は現在別居中だが、妻は裁判所に対し、それ以前に夫から暴力を受けたことは一度もないと述べた。

 専門家は夫の主張は信ぴょう性があるとし、検察側も襲撃時に意識がなかったと認めた。(c)AFP