【2月22日 AFP】ドイツサッカーリーグ機構(DFL)は21日、外部投資家に放映権の一部を売却する計画を撤回すると発表した。

 ファンの激しい抗議を受けての対応で、DFLの理事会を代表してコメントを発表したハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)氏は「現在の状況を考慮し、プロセスを成功裏に継続するのは不可能に見える」と判断したと説明した。

 ドイツの国内クラブは昨年12月、将来のテレビ放映権の8パーセントを10億ユーロ(約1630億円)とも言われる金額で売却する計画について、賛成3分の2で承認していた。

 リーグ側はブンデスリーガの国外でのマーケティングとプロモーションに使う巨額の資金を得る見通しとなっていたが、投資家とのプロセスは透明性に欠け、サポーター側の意向は無視されたと主張するファンが猛反発。最近ではピッチにテニスボールを投げ込むなどの抗議活動が広がり、試合の中断が相次いでいた。(c)AFP