【1月21日 AFP】20日に行われた23-24ドイツ・ブンデスリーガ1部、第18節のケルン(1. FC Cologne)対ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)では、サポーターが独サッカー連盟(DFB)の投資家参入の計画に抗議し、試合が中断した。

 独サッカーでは昨年12月中旬、全体の3分の2のクラブから支持を得て、投資資本を得る見返りに放映権の一部を売却する案が可決された。

 これを受けてこの一戦では、両チームのウルトラスが、自分たちが「12番目の選手」であることを示す試合開始12分に、金色の紙に包まれたコイン型のチョコレートをピッチに投げ込んだ。会場スタッフに両チームの選手も加わってピッチに散らばった大量のチョコレートを拾い集め、8分後に試合は再開。それでもファンは連盟を敵視するスローガンを叫び続けた。

 試合は4-0でドルトムントが勝利。ドニエル・マレン(Donyell Malen)が2得点、ニクラス・フュルクルク(Niclas Fuellkrug)とユスファ・ムココ(Youssoufa Moukoko)が1点ずつを挙げた。

 同様の抗議はホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)対VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)戦でも行われた。

 また、VfLボーフム(VfL Bochum)対VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)戦では、アウェーサポーターがフラッグで非常口をふさぎ、どかすよう求めるアナウンスやシュツットガルトのセバスチャン・ヘーネス(Sebastian Hoeness)監督の訴えを無視したため、後半開始が40分にわたって遅れた。

 スカイ・ドイツによれば、試合は中止になる可能性もあり、解決策を求めて消防署にも相談したという。選手が体を冷やさないようピッチでジョギングを続ける中、会場スタッフが出口の確認をした後、試合はしばらくして再開された。フラッグは一部は撤去されたが、残りはそのままだった。

 シュツットガルトサポーターの行動はピッチの選手たちの助けにならず、チームは再開直後に相手のマトゥシュ・ベロ(Matus Bero)にゴールを許すと、そのまま0-1で敗戦。3位シュツットガルトはこれで2連敗となった。(c)AFP