【2月22日 AFP】サッカードイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は21日、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督が今季限りで退任すると発表した。

 バイエルンのヤンクリスチャン・ドレーゼン(Jan-Christian Dreesen)最高経営責任者(CEO)は、トゥヘル監督と協議した結果、「双方の合意」で契約を打ち切ることに決めたと明かした。

 2025年までの契約を結んでいたトゥヘル監督は「それまでは最大限の成功を目指し、コーチングスタッフと共に全力を尽くす」とコメントした。

 昨季途中に就任したトゥヘル監督はチームをリーグ11連覇に導いたが、今シーズンは苦戦を強いられていた。オフにはFWハリー・ケイン(Harry Kane)が新加入し、12連覇を有力視されていた中で、直近は首位バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)に0-3で完敗するなど公式戦3連敗。

 ドイツカップ(German Cup 2023-24)では、3部ザールブリュッケン(FC Saarbruecken)の前にまさかの敗退を喫し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)では、ラツィオ(SS Lazio、イタリア)との決勝トーナメント1回戦第1戦を落としていた。

 また、フロントと補強の方針をめぐり対立したことや、一部で報じられているヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)ら主力選手との不和もマイナスに働いた。

 後任をめぐっては、レバークーゼンで快進撃を見せるシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)監督の名前が挙がっている。現役時代にバイエルンでプレーしたアロンソ監督は、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)やイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)の次期監督としてもうわさされている。

 今季限りでのリバプール退団を発表したユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督の招へいに動く可能性もあるが、クロップ監督は1年のオフを取る意向を示している。(c)AFP/Thomas BACH with Sebastien ASH in Berlin