【2月21日 AFP】トルコの国営メディアが20日伝えたところによると、中国から迫害を逃れてきたウイグル(Uyghur)人に対する諜報(ちょうほう)活動をしたとして、容疑者6人が情報機関に拘束された。国籍は明らかにされていない。

 容疑者グループは指名手配中の1人と合わせ計7人で、トルコ国内のウイグル人組織に関する情報を収集したり、ウイグル人コミュニティーの中心的な人物を尾行したりして中国に報告していたという。

 トルコには数万人のウイグル人が在住し、中国国外では最大のコミュニティーを形成している。

 レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はかつて、中国がトルコ系少数民族のウイグル人に対し「ジェノサイド(大量殺害)」を行っていると非難したことがある。

 国連(UN)は2022年に公表した報告書で、中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で拷問、強制的な医療行為、性的暴力やジェンダーに基づく暴力、強制労働が行われている「信頼できる」証拠があると指摘している。(c)AFP