【2月18日 AFP】サッカードイツブンデスリーガ1部の試合で、投資家参入に抗議してファンがコイン型チョコレートなどをピッチに投げ込んでいることに対して、リーグのスター選手が17日、こうした行為をやめてほしいと呼びかけた。

 ブンデスリーガではこのところ、観客がテニスボールやコイン型のチョコレート、さらにはビー玉を投げ込んで試合を中断させており、審判が試合中止もあり得ると警告する事態になっている。この日も5試合中4試合が妨害され、中には30分近く中断した一戦もあった。

 この抗議は、ブンデスリーガを主催するドイツサッカーリーグ機構(DFL)がリーグの国外でのマーケティングとプロモーションに使う出資金を得る見返りに、将来のテレビ放映権の8パーセントを売却する計画を立てていることを受けたものとなっている。

 ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)で主将を務めるエムレ・ジャン(Emre Can)は、VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)と1-1で引き分けた試合後、抗議による長い中断が試合に影響したと話し、「僕らはあれにかなり苦しんだ。簡単じゃないし、リズムが崩れる」とコメント。「ある程度でもう十分だろう。間もなく終わることを願っている」と期待した。

 この試合では、客席からテニスボールも投げ込まれた。ドルトムントの守護神グレゴール・コベル(Gregor Kobel)は「誰でも何かのために立ち上がる権利を持っている」と話しつつ、選手を危険にさらしていると警告。「ビー玉やゴムボールがこちらのペナルティーエリア内に投げ込まれたら、気をつけざるを得ない」と話し、「かなり邪魔になった」と続けた。

 この試合でチーム唯一の得点を決めたニクラス・フュルクルク(Niclas Fuellkrug)も、報道陣に対して「これだけ頻繁に中断すると、選手としてはすごく難しい」と明かし、「できるだけ早く解決策を見つける必要がある。このままではいけない」と訴えた。(c)AFP