【2月17日 AFP】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が収監先の刑務所で死亡したのを受け、妻のユリア・ナワルナヤ(Yulia Navalnaya)氏は17日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はロシアとナワリヌイ氏の家族に対する「残虐行為」で裁かれなければならないと訴えた。

 ユリア氏はドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議(Munich Security Conference)で、「プーチンとその部下全員には、私たちの国、私の家族、私の夫への仕打ちに対する罰をいつか受けることになるのを知ってほしい」と語った。

「私たちは今、ロシアでこの恐ろしい政権と闘わなければならない。ウラジーミル・プーチンは、ロシアでの近年の残虐行為に対して個人的に責任を負うべきだ」

 ユリア氏はミュンヘンで、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官と面会。ブリンケン氏は弔意を伝え、ナワリヌイ氏の死の責任はロシアにあると強調した。

 一方、ナワリヌイ氏の母、リュミラ・ナワルナヤ(Liumila Navalnaya)さんは、いかなる「お悔やみの言葉」も聞きたくないと述べた。

 ロシア独立系紙ノーバヤ・ガゼータによると、リュミラさんは「12日に刑務所で息子と面会した。息子は生きていた。健康で、明るかった」とフェイスブックに投稿している。(c)AFP