【2月16日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は15日、ロシアが対衛星兵器を開発していると明らかにした。対衛星兵器は米国にとっては懸念すべきことではあるが、地球上の人々の直接の脅威とはならないとしている。

 米国は現在、対衛星兵器についてロシアとの協議を探っている。

 ロシアは対衛星兵器の開発について「根拠のない」「悪意ある」主張だと否定。ウクライナ軍事支援予算を可決させるためのホワイトハウスの策略だと主張した。

 国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は会見で、「ロシアが開発している兵器は対衛星能力に関連しているのは確認できた」と指摘。ただ、未配備であるとし、「ロシアがこの種の兵器を追求しているのは憂慮すべきことだが、誰かの安全を直ちに脅かすものではない」と述べた。

 対衛星兵器は「人を攻撃したり、地球を物理的に破壊したりできるものではない」が、米国は「こうしたロシアの活動を注視し、今後も真剣に受け止めていく」という。

 カービー氏は、ロシアの対衛星兵器が宇宙配備型の核兵器だとの報道については肯定しなかった。(c)AFP