【2月14日 AFP】イタリア・フィレンツェ(Florence)のウフィッツィ美術館(Uffizi Galleries)で13日、サンドロ・ボッティチェリ(Sandro Botticelli)の名画「ビーナスの誕生(The Birth of Venus)」を覆うガラスに活動家2人が洪水被害を捉えた画像を貼り付ける騒ぎがあった。

 2人は気候変動の抑制を訴える環境保護団体ラスト・ジェネレーション(Last Generation)のメンバー。貼り付けた写真はトスカーナ(Tuscany)地方の町での洪水被害の様子を捉えたものだった。同団体によると、2人はその後、警察署に連行された。

 2人のうちジョルダーノと名乗る活動家は、政府は洪水など自然災害は「人災ではない」と言い張っていると批判。気候変動対策を求める一連の抗議活動を受け、文化財・施設に損害を与えた場合の処罰を重くする法案が先月議会で承認されたことについても「ばかげている」と非難した。(c)AFP