【2月13日 AFP】ノルウェーの諜報機関、ノルウェー情報部は12日公表した年次報告で、ウクライナに侵攻するロシアの兵力について、兵員数で圧倒している上、中国や北朝鮮などからも物資の供与を受けており、優勢を強めつつあるとの見方を示した。

 年報は他の治安機関と共同でまとめられた。情報部トップは記者団に対し、「この紛争において現在のロシアは1年前より優勢になっている」と指摘。「ウクライナの約3倍の兵力動員が可能」だとした。

 また、ロシアは「制裁に想像以上にうまく対処」しており、軍が「1年を通して戦力を維持」できるだけの弾薬や戦闘車両、無人機、ミサイルを生産できるようになっていると分析。中国や北朝鮮、イラン、ベラルーシからも軍事支援を得ており、特に中国からは「機械類や車両、電子機器、予備部品」を調達していると説明した。

 その上で、「ウクライナ軍が自国を防衛し、戦闘の主導権を取り戻すには、西側諸国からの広範な武器支援が必要だ」と主張。ウクライナは弾薬と長距離兵器、防空システム、戦車、戦闘機の供与を求めていると強調した。

 ノルウェーは、デンマークとオランダに続き、F16戦闘機のウクライナ向け供与を表明している。(c)AFP