【2月7日 AFP】ウクライナ各地で7日朝、ロシア軍による無人機やミサイルによる大規模攻撃があり、合わせて少なくとも4人が死亡、数十人が負傷した。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はSNSへの投稿で「わが国に対する新たな大規模攻撃だ。6州が攻撃を受けた」と述べた。

 首都キーウでは3人が死亡、少なくとも16人が負傷した。最上階で大きな火の手が上がる高層住宅の映像が公開されている。

 南部ミコライウ(Mykolaiv)州でも1人が死亡。さらに東部のほか、前線から数百キロ離れた西部リビウ(Lviv)州も攻撃された。

 ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー(Valery Zaluzhny)総司令官は「敵はウクライナ領内で、無人航空機(UAV)、巡航ミサイル、弾道ミサイル、対空誘導ミサイルなど、さまざまな航空攻撃手段を使って複数の攻撃を行った」と述べた。

 同司令官によると、ロシア軍は同日午前中に無人機20機を投入、ミサイル44発を発射した。一方、ウクライナ空軍は無人機15機、ミサイル29発を撃墜したという。

 ウクライナ空軍によると、攻撃は現地時間午前6時ごろに始まり、午前9時前に警戒警報が解除された。エネルギー省によると、キーウ市内では一部停電が発生し、2万人近くが影響を受けた。

 AFP記者によると、キーウを訪問中だった欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表(外相)は攻撃の間、ホテル内の防空壕(ごう)に避難していた。(c)AFP/Anna MALPAS