【2月12日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は11日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相に対し、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部ラファ(Rafah)で同国が計画しているイスラム組織ハマス(Hamas)壊滅作戦について、住民の「安全確保」を優先しない限り進めるべきではないと伝えた。ホワイトハウス(White House)が明らかにした。

 約140万人の避難民が押し寄せているラファへの侵攻計画をイスラエルが発表したのを受け、米国だけでなく他の国や国連(UN)は憂慮を示している。

 ホワイトハウスによれば、バイデン氏はネタニヤフ氏との電話会談で、「100万人を超えるラファの避難民の安全と支援を確保する実行可能な計画なしに軍事作戦を進めるべきではない」との考えを強調した。

 米政府高官は、過密状態にあるラファでは住民の「逃げ場がない」とし、米政府としてはイスラエルの軍事作戦を「現状では」支持できないとの考えを示した。(c)AFP