【2月8日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は7日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の戦闘休止案を拒否し、パレスチナ人100万人以上が避難しているガザ最南部ラファ(Rafah)への進軍準備を命じた。

 ネタニヤフ氏はテレビ中継された会見で、ラファでの「作戦準備」を軍に命じたことを明かし、イスラエルはあと数か月でハマスに「完全勝利」すると語った。

 また、ハマスの「奇妙な」休戦案を受け入れても人質の解放にはつながらず、「新たな虐殺を招くだけだ」と警告した。

 これに対し、レバノンの首都ベイルートを拠点とするハマスの幹部、ウサマ・ハムダン(Osama Hamdan)氏は、「(ネタニヤフ氏の)侵略継続への固執は、パレスチナ人のジェノサイド(集団殺害)が目的であることを完全に裏付けている」と反発。すべての抵抗勢力に対し、戦闘継続、イスラエルによる「土壇場での裏切り」への用心を呼び掛けた。(c)AFP