【2月8日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)は7日、元同級世界王者アンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)との待望の一戦を含む、壮大な5試合の計画を明かし、引退の話題を一蹴した。

 フューリーは、WBAスーパー、IBF、WBO同級王者オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)との4団体統一戦が今月に予定されていたものの、練習中に目の上を切るけがをしたため、このファイトが5月18日に延期となっていた。

 しかしフューリーはこの日、対戦の結果にかかわらずウシクとリマッチを行い、その後ジョシュアと最大2試合、さらに昨年10月に勝利した総合格闘技大会「UFC」の前ヘビー級王者フランシス・ガヌー(Francis Ngannou、カメルーン)とも再戦する計画を明かした。

 フューリーはインスタグラムへの投稿で目の上の縫合跡をみせながら、「引退すべきだとか、もうすぐ引退するのだろうだとか、そういった話をずっと耳にしている。俺は引退するつもりはないし、ウシクとの統一戦2試合がある」と述べた。

 いまだにジョシュアとの対戦がないフューリーはまた、「その後、AJ(ジョシュア)と少なくとも1回、再戦があればもしかすれば2回戦う。最初の試合でたたきのめした後に、あいつが望むならやる。そして、ガヌーと再戦することになる」と続けた。

「これはほんの手始め。興味をそそらせる5試合だ。俺はどこにも行かない。俺は35歳で全盛期にある」

 2008年にプロ転向を果たしたフューリーは、キャリア通算35戦34勝1分けとしている。直近の試合では、プロボクシングデビュー戦となったガヌーにダウンを奪われながらも判定の末に勝利したが、この白星は物議を醸した。

 一方でジョシュアは、3月8日にガヌーとのノンタイトル戦を控えている。(c)AFP