【2月6日 AFP】ロシア検疫当局は6日、エクアドル産バナナの輸入を停止したと発表した。害虫が検出されたためと説明しているが、兵器取引をめぐる米国とエクアドルの合意に対する報復措置とみられている。

 エクアドルのダニエル・ノボア(Daniel Noboa)大統領は先月、2億ドル(約300億円)の取引で、旧ソ連時代の兵器を米国の最新兵器と交換するという申し出を受け入れたと発表した。

 米国側は、エクアドルから引き取る旧ソ連製兵器は、ロシアの侵攻を受けるウクライナに供与するとしている。

 この合意にロシアは憤慨。同国外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は先週、エクアドルにはロシアの同意なしに第三者にそうした装備を移譲してはならないという契約上の義務があると指摘した。

 これに対しノボア氏は、取引は「廃品」に関するもので、エクアドルには合意を交わす十分な権利があると反論した。

 ロシアメディアによると、同国が輸入しているバナナの90%がエクアドル産。またエクアドルからはバナナに加え、生花の輸入も停止されるという。(c)AFP