【2月4日 AFP】フランスでこのほど、動物園に窃盗団が侵入し、絶滅危惧種に指定されているリスザル14匹を盗んだ。その後、当局は20代の男1人を逮捕、リスザルも3匹を回収した。

 盗難事件は1月26日から27日にかけての深夜、南仏マルセイユ(Marseille)の東約70キロの地点にある動物園ラロンドレモール(La Londe-les-Maures)で起きた。

 同じく南仏トゥーロン(Toulon)の検察当局者によると、男はマルセイユ市内で逮捕され、盗難に遭ったリスザルのうち3匹も回収された。リスザルはすべて動物園で生まれており、個体識別用のマイクロチップが埋め込まれていた。

 男が乗っていた車が動物園の近くで目撃されているが、男は関与を否定しているという。

 男は48時間拘束された後、2月2日にマルセイユの予審判事の下に送致された。窃盗および組織犯罪の一環として要保護動物を所持・輸送した疑いがかけられている。有罪となれば7年以下の禁錮刑が科される可能性がある。

 リスザルは中南米原産で、闇市場では1匹数千ユーロ(1ユーロ=約160円)で取引されている。(c)AFP