【1月23日 AFP】米英軍は22日、紅海(Red Sea)を航行する商船への攻撃を続けているイエメンの親イラン武装組織フーシ派(Huthis)に対し、合同作戦による2回目の空爆を実施した。これを受けてフーシ派は、報復を警告した。

 両軍の共同声明によると、今回はフーシ派が支配するイエメンの首都サヌアの8か所を攻撃した。住民は深夜0時(日本時間午前6時)ごろに爆音を聞いたという。

 米中央軍(CENTCOM)司令部は個別声明を発表し、フーシ派の「ミサイルシステムと発射装置、防空システム、レーダー、地下深くにある武器貯蔵施設」などを目標としたと述べた。

 フーシ派報道官は23日、「反応も処罰もなく済ませはしない」とX(旧ツイッター)に投稿し、報復を誓った。

 米英軍は今月初め、フーシ派に対する1回目の空爆を実施。さらに米軍は、フーシ派のミサイルへの空爆も開始した。

 フーシ派はイスラエルとの紛争下にあるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)との連帯を掲げ、商船への攻撃を繰り返している。

 イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の紛争に絡み、中東危機は悪化しており、ハマスやフーシ派とつながるイランが直接関与する紛争拡大への懸念が高まっている。(c)AFP/Jamal AL-JABIRI with W.G. DUNLOP in Washington