【1月19日 AFP】フランス政府は18日、ロシア軍がウクライナ東部ハルキウ(Kharkiv)市で「仏傭兵(ようへい)部隊」を攻撃したとのロシアの主張を否定した。

 仏外務省はAFPの取材に対し、「フランスはウクライナでも他の場所でも『傭兵部隊』を用いていない」と述べ、ロシアの主張を「拙い情報操作」と呼んだ。

 ロシア国防省は17日、前日にハルキウ市の「仏傭兵部隊を中核とする外国の武装勢力」を標的に攻撃を実施したと発表。外国人戦闘員数十人を殺害、さらに多くを負傷させたと述べたが、証拠は示さなかった。

 16日の攻撃ではハルキウ市中心部の建物が攻撃を受けて破壊され、下の通りにがれきが散乱した。

 地元当局は民間人17人が負傷したと発表。ハルキウ州のオレグ・シネグボウ(Oleg Synegubov)知事は攻撃を受けた地域に軍事施設はなかったと述べた。

 監視団体オール・アイズ・オン・ワグネル(All Eyes on Wagner )は「ロシア国防省は『フランス人傭兵』を殺害したと主張しているが、実際に攻撃したのは、住居やエネルギー施設、医療施設だ」とX(旧ツイッター)に投稿した。(c)AFP