【1月17日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は16日、約100の公立学校で制服を試験的に導入する方針を発表した。

 2期目の任期の折り返しとなる節目に会見を行ったマクロン氏は、「制服は、家庭間の格差を解消するとともに、各自が尊重される環境をつくり出す。今年から任意の約100校で試験的に導入する」とし、良好な結果が出れば、2026年から全国で導入すると述べた。

 実現すれば、フランス本土のすべての公立学校で初めて制服着用が義務付けられることになる。

 マクロン氏は「私たちがもっと団結し、価値観や共通の文化を共有し、教室や街頭、公共交通機関や店舗で互いに敬意を持つことを学び直せば、フランスはもっと強くなる」と述べ、教育の重要性を強調。

「すべての世代のフランス人が共和国の意味を学ばなければならない」として、新年度から、学校での市民教育を2倍に増やすと明言した。

 さらに、小学校から全児童にフランスの国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」を必ず学ばせることに賛成するとも述べた。(c)AFP