【9月15日 AFP】フランス大統領府は14日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)が来週南部マルセイユ(Marseille)で執り行うミサに、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が出席すると発表した。

 ミサは23日、同市のベロドローム(Velodrome)スタジアムで行われる。フランスは厳格な世俗主義で、政府が学校でのイスラム教徒の服「アバヤ」の着用を新年度に入った今月から禁止したこともあり、マクロン氏のミサ出席は論争を引き起こしている。

 ある大統領府関係者は匿名を条件に、ミサは「大衆行事」であり「祭り」だとする認識を示し、フランスにおける政教分離は「共和国があらゆる宗教と関係を維持することを排除するものでは決してない」と述べた。

 フランシスコ教皇は22日にマルセイユ入りし、有名なノートルダムドラガルド大聖堂(Notre Dame de la Garde)前で説教を行い、欧州への密航を試み命を落とした移民に祈りをささげるとみられている。

 マクロン氏はミサの前に、教皇と個人的に面会する予定。ただし同関係者によると、マクロン氏はミサ中の聖体拝領は受けないとしている。(c)AFP