【9月9日 AFP】フランス警察は8日、イスラム教徒の服「アバヤ」を着用した娘の登校を認めなかったとして校長を脅迫した容疑で、男を逮捕したと明らかにした。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)政権は先月、教育の場における世俗主義の規則に反するとして、学校でのアバヤ着用禁止を発表した。

 ドミニク・プエシュマイユ(Dominique Puechmaille)検事は、7日に逮捕された男について、「公人を脅迫」した容疑で訴追しているとAFPに語った。

 警察によると、アバヤを着用していた娘は7日、通っている高校の校門で呼び止められ、アバヤを脱ぐよう命じられた。着替えを拒否したところ、登校を認められなかったという。

 男は学校に電話をかけて警備員とスクールカウンセラーと話し、それぞれとの会話の中で校長を標的にした殺害予告を行ったとされる。

 ガブリエル・アタル(Gabriel Attal)国民教育相は「言語道断だ」と非難した。校長は現在、警察の保護下にあるという。

 オーベルニュローヌアルプ(Auvergne-Rhone-Alpes)地域圏のローラン・ボキエ(Laurent Wauquiez)議長は、校長が「殺害と斬首」を予告されたと説明している。(c)AFP/Céline CASTELLA