【1月13日 CGTN Japanese】中国の太原衛星発射センターは11日午後1時30分、山東省海陽付近の海域で、商業用運搬ロケット「引力1号遥1」に搭載された形により「雲遥1号18」「雲遥1号19」「雲遥1号20」の衛星3基を順調に予定の軌道に投入し、これで、飛行試験ミッションは無事成功しました。今回のミッションは商業用運搬ロケット「引力1号」の初飛行となりました。

 中国が自主開発した世界最大の固体燃料ロケット「引力1号」の開発には多くのイノベーションが生かされています。同ロケットは高さ30メートル、離陸推力600トンで、重さ4.2トンの宇宙船を地球から500キロ離れた太陽同期軌道に送り込むことができます。同時に中・低軌道衛星の大量ネットワーク構築と打ち上げ、中・大型宇宙船の迅速な打ち上げに対応できます。「引力1号」は初の全固体ブースター技術を採用することで、ロケットの積載能力を大幅に高めました。「引力1号」のチーフデザイナーと総指揮を務める布向偉氏は「当社のロケットは3段半式の構造で作られたもので、ロケットの動力システムは3段式固体エンジンを直列に接続し、周囲に四つの固体ブースターを束ねている。これを既存の成熟したパワーモジュールで組み合わせれば、積載能力は4トンに達する」と話しました。

 固体燃料ロケットに使用される燃料は「丁ヒドロキシル」と呼ばれる高エネルギー火薬で、液体エンジンと比べて構造がシンプルで機動性と柔軟性が優れ、瞬間推力が大きいなどの利点があるということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News