【12月29日 Xinhua News】中国の発電大手、中国長江三峡集団はこのほど、青海省と河南省を結ぶ超高圧直流送電プロジェクト「青豫直流」の第2期工事が24日に完成し、稼働したと発表した。第2期は90万キロワットの太陽光発電プロジェクトで、青海省海南チベット族自治州共和県に位置する。砂漠・ゴビ・荒漠地帯を重点とした大型風力発電・太陽光発電拠点プロジェクトの一つで、青海のクリーンエネルギー産業の発展を力強く後押しする見通しだ。

 青海省は「世界の屋根」と称される青蔵高原に位置し、中国で太陽エネルギー資源が最も豊富な地域の一つで、太陽の放射エネルギーが高いエリアの一つでもあり、太陽エネルギーの開発・利用に他にはない有利な条件がある。

 施工地は標高3千メートルの青蔵高原の北東部にあり、総設備容量は90万キロワット、敷地面積は2万3131ムー(約1542ヘクタール)。プロジェクトには、平単軸太陽追尾技術が全面的に採用され、従来の固定式架台に比べ、発電系統の効率は約11%向上し、完成後の年平均発電量はおよそ21億キロワット時となる見通しで、標準炭換算で約64万トンの石炭消費を節約し、二酸化炭素(CO2)排出量を約174万トン削減する計算となる。

 発電した電力は、青海省と河南省を結ぶプラスマイナス800キロボルトの超高圧直流送電プロジェクトを通じ、河南省に供給される。付帯施設として、10万キロワットの太陽熱発電設備も建設され、電力系統の再生可能エネルギーの利用能力を効果的に高め、安定性を高めることが可能という。(c)Xinhua News/AFPBB News