【12月11日 CGTN Japanese】北半球は冬に入り、昼が短く夜が長くなりました。中国各地から、12月の最初にオーロラが目撃されたとの知らせが寄せられました。

 オーロラは高緯度で出現するというイメージがありますが、今回のオーロラは緯度の高い中国東北部の黒竜江省や内蒙古自治区だけでなく、緯度の比較的低い北京市北部の山間部でも目撃され、「北京オーロラ」と呼ばれて、人気の検索ワードになりました。

 中国気象局国家宇宙天気観測警報センターの王勁松主任は「オーロラは通常、地磁気緯度60度前後で発生するが、(目撃されるためには)磁気嵐の強さが十分に大きくてオーロラ自体の明るさが十分である必要がある。オーロラが発生する高度が100キロから400キロ程度であれば見える可能性がある。オーロラから観測点までの距離も関係する。今回は偶然の一致だったと思う。これらがすべて満たされたので、美しいオーロラショーを見ることができた」と説明しました。

 このオーロラとかさがかかった月の珍しいツーショット画像は、中国東部の浙江省寧波市出身の24歳の李晟旭さんが撮影したものです。李さんは天体写真家で、国家宇宙天気観測警報センターが発表した大地磁気嵐警報を知って内蒙古自治区根河市に行きました。寒い夜を徹した撮影は5時間以上も続いたとのことです。

 今年に入って、中国の北部地域でオーロラが多く見られるようになったのは、太陽活動が徐々に上昇する段階にあるからです。専門家によると、今後1、2年は中国北部でオーロラを見る機会が増える可能性があります。

 中国気象局国家宇宙天気観測警報センターの王主任は「太陽は2019年年末から第25活動周期に入り、現在はピーク状態だ。そのため磁気嵐が多く発生し、オーロラ発生の可能性はますます増えている」と説明しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News