【12月6日 CGTN Japanese】中国長江デルタ地域に位置する江西省宜春市銅鼓県の住人が先日、日本円換算で90万円近くの現金が入ったビニール袋を集合住宅のごみ回収箱に誤って捨ててしまいました。住人は後で気づいて取り戻そうといろいろ連絡してみたのですが、うまくいきませんでした。住人は最後に、警察に助けを求めました。その結果、ごみ処理所で焼却される直前に、山のように積まれたごみの中から現金が見つかりました。

 江西省宜春市銅鼓県の警察に1日夜、県内の柳林街に住む滕さんから助けを求める電話が入りました。同日午前6時に、現金4万3000元(約90万円)が入ったビニール袋をごみと間違えて集合住宅敷地入口のごみ回収箱に捨ててしまったとのことでした。

 警察官はただちに滕さんの住宅付近の公共の場所に取り付けられた監視カメラの映像を確認して、ごみ処理を担当する地元の環境衛生所に連絡しました。すると、午後10時ごろには現金の入ったごみがごみ転送所に運ばれており、翌日には集中焼却されることが分かりました。警察官数人と滕さんはごみ転送所に駆けつけて状況を説明し、ごみ運搬車の中のごみ20トンを構内の空き地に卸してもらいました。警察官と滕さんは2時間近くかけて探し、ようやく現金を見つけました。滕さんは警察官とごみ処理の作業員に、心から感謝の意を示しました。

 警察官の張俊さんは「ごみの山で探していたときには、確かに臭かったです。2時間近くも探しました。見つかってよかったです。とてもよい気分でした」と喜びました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News