【12月8日 CGTN Japanese】中国科学技術部は4日、「第14期全人代第1回会議第2199号提案に対する回答」を発表しました。科学技術部はこの中で、「第13次五カ年計画」期間(2016〜2020年)に時速600キロの高速磁気浮上式列車のコア技術を克服したとし、「第14次五カ年計画」(2021〜2025年)における国家重点研究開発計画に基づき、磁気浮上動力技術の基礎研究を積極的に支援するとしました。時速600キロの高速リニアの実験線計画と商業運行のための全般的な解決策を研究、策定し、中国の高速磁気浮上交通鉄道の発展に科学的・技術的支援を提供するということです。

 中国科学技術部の関連部門は、磁気浮上動力技術の基礎研究を積極的に支援し、企業が国家技術革新センター、全国重点実験室などの革新プラットフォームの建設を積極的に率先して申請することを奨励し支援します。さらに磁気浮上関連規格の制定を続け、磁気浮上技術の標準化と測定関連業務をさらに強化し、条件を備えた地域における磁気浮上産業周辺のクラスター育成のアップグレードを支援します。

 磁気浮上式リニアモーターカーは、電磁力によって列車と軌道を非接触で浮上・誘導し、リニアモーターが発生させる電磁力を利用して列車を走行させる磁気浮上式鉄道のことです。

 中国初のリニアモーターカーは2003年に上海マグレブトレインで運行を開始しました。2021年、中国鉄道メーカーである中国中車(CRRC)は完全なる独自の知的財産権を持つ時速600キロの高速リニア交通システムの開発に成功し、青島市で車両を完成させました。この高速リニアモーターカーを利用すれば、北京から上海までが航空機より短いわずか2時間半で移動できます。中国のリニア産業の継続的な発展に伴い、高速リニア交通システムは人々により良い移動体験を提供するとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News