【12月6日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は5日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)チーム代表に利益相反の疑いがあるとして、調査を開始することを発表した。

 この件では、F1の商業権を保有する関連会社フォーミュラワン・マネジメント(FOM)の人間からあるF1チームの代表へ情報が漏えいした疑いが持たれている。ヴォルフ代表の妻スージー(Susie Wolff)氏は、FOMの管轄する女性のみのレース「F1アカデミー」でマネジング・ディレクターを務めている。

 FIAはプレスリリースを出し、個人名やチーム名は出さずに「メディアでうわさされている機密情報に関する疑いは把握している」と発表。連盟の「コンプライアンス部門がこの件を調べる予定だ」と続けた。

 一方のメルセデスAMGは、チーム広報が「FIAがきょう出した、一般的な発表文について認識している。一つのメディアが報じた根拠のない主張を受けたものだ」と説明し、「この件について、FIAのコンプライアンス部門から連絡は来ていない」と話した。(c)AFP