【11月24日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は23日、チームが通算7度の選手権制覇を誇るルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)と自身の夢のタッグを検討しているという報道を否定した。

 英メディアでは今週、レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表の話として、ハミルトンのマネジメントチームから何度か「接触」があり、「今年初めには関心があるかどうかの問い合わせがあった」と伝えられた。

 しかし、フェルスタッペンは今季最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2023)を今週末に控えたこの日の会見で、ハミルトンがメルセデスAMG(Mercedes AMG)から移籍するとの臆測について、「あり得ない」と一蹴。「ルイスに限った話にはしたくない。他にも多くの偉大なドライバーがいるが、そういうふうにはいかないこともある」と話した。

 ハミルトンも、メルセデスとの契約延長に合意する前に「接触があった」とのホーナー氏の話について、「クリスチャンの発言なのは知っているが、彼が何を言っているのか分からない。自分が把握している限り、こちらのチームは誰も彼と話していないし、自分自身もクリスチャンとはもうずっと言葉を交わしていないから」と否定した。

 その一方で、フェルスタッペンと対等のマシンで勝負してみたい気持ちもあると認めたハミルトン。レッドブルはドライバーなら誰もが一緒に戦いたくなるような素晴らしいチームだとしつつ、「あまり良くないクルマから勝てるクルマに乗り換えるのは、夢とは言えないというのが自分の見方だ」とし、「夢というのは、(メルセデスの)現状から積み上げて勝つことだ。だから、自分はメルセデスにとどまっている」と語った。(c)AFP