【11月27日 AFP】23F1最終第23戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2023)は26日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)の王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が最多記録を更新するシーズン19勝目を挙げ、おなじみの形で記録破りのシーズンを終えた。

 フェルスタッペンは今季ただ一人全ラップ完走を果たし、1000周以上をトップで走行。また、1963年にジム・クラーク(Jim Clark)が残したトップ周回率の最高記録も更新している。

「素晴らしいシーズンだった」と振り返ったフェルスタッペンは、自身の初期F1キャリアで師事し、今季限りでアルファタウリ(AlphaTauri)の代表を退任するフランツ・トスト(Franz Tost)氏にも敬意を表した。

 また、アルファタウリの角田裕毅(Yuki Tsunoda)は、上位勢がピットに入る中でコースにとどまって18周目でラップリーダーとなり、チームとトスト代表の記憶に残る瞬間をもたらした。日本人ドライバーがトップで周回するのはF1史上2度目となっている。

 フェルスタッペンは、2位に入ったフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)に17秒993差をつけて勝利。3位にはメルセデスAMG(Mercedes AMG)のジョージ・ラッセル(George Russell)が続いた。

 コース上ではレッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が2番手でフィニッシュしたものの、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)との接触により5秒ペナルティーを科されたため4位に降格。これによりコンストラクターズ争いではメルセデスが3ポイント差でフェラーリを抑えて2位に入った。

 ノリスとオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)のマクラーレン勢が5位、6位に入り、アストンマーティン(Aston Martin F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が7位、アルファタウリの角田が8位、メルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が9位、アストンマーティンのランス・ストロール(Lance Stroll)が10位に続いた。(c)AFP