【11月26日 AFP】世界保健機関(WHO)は25日、今年に入って12日までのコンゴ民主共和国におけるエムポックス(サル痘)の感染疑い例が1万2569件と、1970年に同国で初感染が確認されて以来、最多となったと発表した。そのうち581人が死亡したという。

 WHOによると、同国全26州のうち22州で疑い例を含むが報告された。「これまでなかったキンシャサ特別州、ルアラバ(Lualaba)州、南キブ(South Kivu)州などでも新たな報告があった」としている。

 WHOは変異による感染拡大に懸念を示すとともに、コンゴ保健・衛生・予防省と協力して状況を評価しているとしている。

 WHOは昨年7月、欧米でのエムポックス感染拡大を受け、最高度の警告である「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言。今年5月には終了したが、引き続き警戒を呼び掛けている。WHOによれば昨年1月から今年10月末までの116か国・地域の感染確認件数は累計9万1788件に上る。(c)AFP