【11月25日 AFP】エジプトのアブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領は24日、イスラエル・パレスチナ間の和平プロセスを疑問視するかのような発言をし、代わりにパレスチナの国家承認を国際社会に呼び掛けた。

 シシ氏はカイロでのスペイン・ベルギー両国の首相との共同記者会見で、イスラエルとパレスチナの紛争終結を目指すプロセスの復活は「求められていないかもしれない」と述べた。


「(和平交渉を目指す)道は30年間停滞してきた」とし、「われわれが改めて取るべき」なのは「今までとは異なるアプローチ」だと主張。

 そのために必要とされるのは「パレスチナ国家を国際社会が承認し、国連(UN)に加盟させること」であり、「こうすることで真剣さを示すことになる」と述べた。

 さらに、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で相次ぐ戦争・紛争での民間人死者数の多さを指摘し、紛争が繰り返されているのは「パレスチナの大義を実現するための(これまでの)政治的地平」でパレスチナ人の願いがずっとかなえられなかったためだと指摘した。(c)AFP