【11月24日 AFP】イスラエル内務省が23日公表したところによると、10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)による越境攻撃の犠牲者に敬意を表して、襲撃されたキブツ(生活共同体)などにちなんだ名前を子どもに付ける親が出てきている。

 パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に近く、特に多くの犠牲者が出たキブツ、ベエリ(Beeri)の名を付けられた新生児は、これまでに少なくとも45人に上っている。

 同じくハマスに襲撃されたキブツ、ニルオズ(Nir Oz)とナハルオズ(Nahal Oz)にちなんだ「オズ」という名は男児49人、女児1人に付けられた。「オズ」はヘブライ語で「強さ」を意味する。「ニル」と命名された新生児も8人いる。

 やはりハマスの標的とされた南部の砂漠での音楽フェスティバル「スーパーノバ(Supernova)」にちなんだ「ノバ」という名前は女児3人に付けられた。

 イスラエル当局によれば、ハマスの奇襲では民間人を中心に約1200人が死亡、約240人が拉致された。

 一方、ハマスが実効支配するガザの当局によると、イスラエルが報復として同地区に対して行っている空爆と地上作戦では、これまでに数千人の子どもを含む1万5000人近くが死亡している。(c)AFP