【11月15日 AFP】イスラエルのエリ・コーヘン(Eli Cohen)外相は14日、国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長について、国連を率いるのに「不適格」だと発言した。

 グテレス氏は、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の軍事衝突が続くパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での「人道的休戦」を呼び掛け、両当事者への名指しは避けながらも「ガザで起きている明らかな国際人道法違反」を非難していた。 

 コーヘン氏はスイス・ジュネーブの国連関連事務所で臨んだ記者会見で、「グテレス氏は国連のトップとして不適格だ。(中東)地域でいかなる和平プロセスも促進しなかった」と指弾。「グテレス氏は他の自由な諸国のように、はっきりと大きな声で『ハマスからガザ解放を』と呼び掛けるべきだ」と訴えた。

 この発言を受けてグテレス氏の報道官は、「事務総長は鋼の精神をもって、冷静に集中力を保ち、原理原則に基づいて任務を続けている」と述べた。(c)AFP