【11月9日 AFP】イスラエル国防省高官は9日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で人道危機は起きていないと発言した。一方で、同地区を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)との紛争により、複数の課題が生じていることは認めた。

 国防省のイスラエル占領地政府活動調整官組織(COGAT)で調整・連絡を担当するモシェ・テトロ(Moshe Tetro)大佐は記者団に対し、「ガザ地区における民間人の状況は楽ではないことはわれわれも把握している」とした一方で、「だが、ガザ地区で人道危機は起きていないと言える」と述べた。

 またテトロ氏は、「避難所向けの水、食料、医療物資、人道援助物資」のガザへの搬入が円滑に進むよう、イスラエル軍が支援していると明らかにした。

 同日にはフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領の呼び掛けで、ガザへの人道支援を協議する国際会議が首都パリで開催された。

 マクロン氏はガザにおける即時の「人道的休戦」を要求するとともに、国際社会に対し「停戦に向けた」協力を促した。(c)AFP