【11月10日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)が10月7日にイスラエルを奇襲した際、乳児を焼き殺したとされる報告をやゆしたとして、フランスでインフルエンサーの女が逮捕された。

 現地メディアによると、逮捕されたのは、モデルのワルダ・アンワル(Warda Anwar)容疑者。

 イスラエルの救急隊員の一人は、ハマスの戦闘員らが乳児を生きたままオーブンで焼いていたと報告した。ただし、イスラエル当局はこの報告の真偽を確認していない。

 だが、アンワル容疑者はインスタグラムに投稿した動画で、「塩こしょうをしたのか、(ハーブの)タイムは加えたのか?」「付け合わせは何だったのだろう?」と述べた。

 この動画に対するソーシャルメディアでの強い反発を受け、ジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相は、アンワル容疑者を刑事告発したと発表した。

 検察によると、アンワル容疑者は「テロリズム賛美」の容疑で9日未明、パリで身柄を拘束された。

 在仏イスラエル大使館は、アンワル容疑者の発言について「非常に不快」だと反発している。

 同大使館はX(旧ツイッター)への投稿で「言語道断の発言が罰せられずに放置されるべきではない」と述べ、アンワル容疑者のソーシャルメディアアカウントをブロックするよう求めた。

 仏メディアによると、アンワル容疑者のインスタグラムのアカウントは、9日の時点で閲覧できなかった。(c)AFP