【10月30日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2023)第12戦、セントラル・ヨーロピアン・ラリー(Central European Rally 2023)は29日、最終日が行われ、トヨタ(Toyota)のカッレ・ロバンペラ(Kalle Rovanpera、フィンランド)が総合2連覇を達成した。

 優勝したヒョンデ(Hyundai)のティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)に次ぐ2位に入ったロバンペラは、今季1大会を残してリードを大きく広げて総合優勝を確定させた。ロバンペラとコ・ドライバーのヨンネ・ハルットゥネン(Jonne Halttunen、フィンランド)のコンビは、史上6組目となる連覇を果たしている。

 残り1大会で獲得できる最大ポイントが30となる中、ロバンペラはポイントを235に伸ばし、チームメートでただ一人総合争いに残っていたエルフィン・エバンス(Elfyn Evans、英国)とのポイント差を44に広げた。

 ロバンペラは、前日の3日目にエバンスがクラッシュしたことで総合制覇を引き寄せた。エバンスはタイトル争いを長引かせようと最終日に復帰し、最後のパワーステージを制してポイントを獲得したものの、報われなかった。

 23歳のロバンペラは今季、ラリー・ポルトガル(Vodafone Rally de Portugal 2023)、ラリー・エストニア(Rally Estonia 2023)、アクロポリス・ラリー(EKO Acropolis Rally Greece 2023)の3大会を制覇してタイトルを守った。

 トヨタのチーム代表を務めるヤリマティ・ラトバラ(Jari-Matti Latvala)氏は、「こんな若い選手が2度も選手権を獲得できるとはだれも予想していなかった。セバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)とセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)が最初のタイトルを獲得したのは30代だった」と回想した。

 今季最終戦のラリー・ジャパン(FORUM8 Rally Japan)は、11月16~19日に行われる。(c)AFP