【10月27日 AFP】スリランカ南部にある寺院のシャーマンたちが26日、収入減に抗議し、ストライキを開始した。

 スリランカ南部沿岸の小島にあるシーニガマ・デバラヤ(Seenigama Devalaya)では毎日、敵を苦しめる神、デボル(Devol)に祈りをささげる儀式が行われている。巡礼者はシャーマンの力を借り、敵に呪いがかかるよう、デボルに祈る。

 だが、寺院ではシャーマンの収入を大幅に削減する新しい規則を導入。デボルにささげられる現金、宝石、宝飾品のうち、シャーマンの受け取り分を30%とした。

 10人いるシャーマンを代表するD・M・クマラ氏は、「私たちはデボル神に苦情を訴えたが、すぐに結果が出なかったため直接行動を起こした。神の力が働くにはもう少し時間がかかるだろう」と語った。

 寺院の管理側はAFPに対し、シャーマンは国営企業の新入社員の平均月収の約10倍に相当する1500ドル(約23万円)を得られるため、ストライキは必要ないと語った。

 デボルはスリランカ人の間で人気があり、毎日1500人がこの寺院を訪れるという。(c)AFP