【10月20日 AFP】旧ソ連構成国カザフスタンは、ウクライナ紛争で使用される恐れのある軍事転用可能な民生品106品目について、ロシアへの輸出を禁止した。現地メディアが19日、報じた。

 ウクライナ侵攻に伴い西側諸国に制裁を科されているにもかかわらず、ロシアがいまだカザフスタンを介して必需品を輸入しているのではないかと疑われている。

 そうした中、カザフのカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領は先月ドイツを訪問した際、ロシアに対する「制裁体制に従う」と述べ、ロシアの制裁回避・迂回(うかい)を支援しないと表明していた。

 国営カザフ通信が19日に伝えたカイラト・トレバエフ(Kairat Torebayev)貿易副大臣の説明によると、輸出を禁止される品目には「ドローンとその電子部品、特殊装備、チップ」が含まれている。

 カザフスタンメディアは、禁止は「ウクライナ戦争に関連する」製品にのみ適用されると報じた。AFPは貿易省に取材を申し込んだが、回答は得られていない。(c)AFP