【9月29日 AFP】カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領は28日、ウクライナ侵攻に伴い西側諸国に制裁を科されているにもかかわらずロシアがいまだ中央アジアを介して必需品を輸入していると疑われる中、ロシアの制裁回避・迂回(うかい)を支援しないと表明した。

 トカエフ氏は訪問先のドイツ・ベルリンでオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相と会談した後、「カザフスタンは対ロ制裁に従うと明言した」「わが国は制裁を順守するために関係機関と連絡を取り合っている。制裁回避を目的とした行動が起きる可能性について、ドイツ側が懸念する必要はないだろう」と述べた。

 欧州連合(EU)は対ロ制裁パッケージ第11弾で、制裁に協力しない国への特定品目の輸出を制限することで、第三国からロシアへの再輸出の取り締まりを目指している。

 カザフはロシアによるウクライナ東・南部4州の併合を承認していない。だが、ロシアの制裁逃れを支援していると繰り返し非難されている。

 カザフとロシアは経済・軍事両面で密接なつながりを持つ同盟国で、7500キロにわたって国境を接する。(c)AFP