■「平和を求めてコロンビアから移住した」

 フリオ・ルビオ(Julio Rubio)さんはコロンビアでの麻薬組織による暴力から逃れるため、家族と共に32年前にイスラエルに移住した。フリオさんは今、26歳の娘イボンヌ(Ivonne Rubio)さんがハマスに拉致されて人質になっているのではないかと不安を隠せない様子だ。

「お父さん、戦争が始まった!」。イボンヌさんはハマスの襲撃を受けた音楽祭からフリオさんに電話をしてきた。

「娘が言っていたことをすべて聞き取ることはできなかった」とルビオさんは9日、コロンビアのラジオ局カラコルに語った。

 イボンヌさんはシェルターを探すと話していたという。「話せたのは50秒ほどだった。その後、連絡はない」

 イボンヌさんのパートナー、アントニオ・メシアス・モンタノ(Antonio Mesias Montano)さんの行方も分からなくなっている。

 ルビオさんは「私たちは平和を求めてここに来た。それなのに今ではこんなことになってしまった」と話した。(c)AFP