【10月11日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)による前例のない大規模攻撃で、イスラエル側ではこれまでに1200人以上が死亡した。外国人も犠牲になったり、行方不明になったりしている。拉致された人も多数いる。

 行方が分からなくなっている外国人の多くは、襲撃時にイスラエル南部で開催されていた音楽祭に参加していた。イベントでは、殺害された参加者も多い。

 これまでに分かっていることを国別にまとめた。

■タイ 20人死亡、14人拉致

 タイ外務省は11日、タイ人20人が殺害、13人が負傷、14人が拉致されたと明らかにした。

 外務省報道官によると、約5000人以上が帰国を希望している。

■米国 14人死亡、行方不明も

 米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は、少なくとも14人の米国人が殺害され、拉致された人の中に米国市民が含まれていることを把握しているとしている。

■ネパール 10人死亡

 ハマスの襲撃対象となったキブツ(生活共同体)でネパール人10人が殺害された。在イスラエル・ネパール大使館が8日、発表した。負傷した4人が病院に搬送された。1人と連絡が取れなくなっており、確認中としている。襲撃当時、キブツには研修生が17人滞在していた。

■フランス 8人死亡、20人不明

 仏政府は10日、自国民8人が殺害されたと発表した。死者数は今後も増える恐れがあるという。

 さらに20人の行方が分からなくなっており、そのうちの数人が拉致された可能性が高いとしている。

■アルゼンチン 7人死亡、15人不明

 アルゼンチン外務省は9日、7人の殺害を確認したと発表した。15人の行方が分からなくなっている。

■ロシア 4人死亡、6人不明

 在イスラエル・ロシア大使館によると、少なくとも4人のロシア人が殺害された。6人の行方が分からなくなっているが、拉致されたのかどうかは分かっていない。